先日TOEICのテストを受けたところ何と810点! 810点といっても知っている単語は3000語程度、ほとんど話すこともできません。 これまで英語が苦手でいろんな教材を試しても全く長続きせず、全然上達しませんでした。
こんな僕がTOEICで高得点を獲得できた理由何か? 思いかえせば2005年の1月、英語が上達したいと願いつつも全くかなわなかったころ、何が問題だろうと考えました。
そのころの僕の状態といえば英語を聞いてもちんぷんかんぷん。話すなんてもってのほか、辞書を引きながら時間をかければ文章を読むことは可能という状況でした。
英会話学校に通うことも考えましたが、簡単な単語しか使っていないはずの英会話ですら理解できなかった当時の僕ですから学校に通っても時間の無駄に思えました。
そこで考えたのは、単語を覚えるのも文法も話すのも後回しにして、とにかく簡単な単語で話してもらったときに何を言っているか理解できるようになりたいということ。
そうすれば、わからない言葉があれば聞けばいいし、単語をつなげるだけでもこちらの意思を伝えることができるのではないかと。
当時の僕は英語を聞いたとき、単語ごとに日本語に翻訳して、まとまったところで文章として理解するといったかなり非効率なことをやっていたように思います。 知っているはずの単語であっても会話の中で出てくると、理解できない場合も多く、一度理解できない単語が出てくると、当然翻訳は追いつかず、すぐにオーバーフローして全く理解できないということだったように思います。
まずは知っている単語くらいは聞き取れるようになること、そして瞬間的に訳せるようになることというのが最初の目標でした。
このためにはたくさん英語を聞くことだろうと思い、はじめたのがインターネットから教材をダウンロードして、MP3プレーヤーで聞くことでした。
最初はCNNやBBCなどのニュースを聞こうとしたのですが、さっぱりわからず意味がないと気づきました。
もう少し簡単なものということで、ゆっくりしゃべってくれるVOAの初心者向け放送を聴き始めました。ところが、これですら、バックグラウンドを知らないトピックスでは何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。
そこで、内容に興味が持ててある程度バックグラウンドもある、サイエンス関連のトピックスを選んで聞いていました。 これはしばらく続けましたが、集中力がなくなって、一度聞き逃すと復帰できず、結局最後までただ流しているだけということも少なからずありました。毎日続けているとはとてもいえない状況です。
そんな中、新しく見つけたのがEnglish as a Second Language Podcast(ESL)です。何が良いってスクリプトの解説をしてくれるのです。難しい単語も簡単な英語で説明してくれます。 英英辞典の会話版のようなイメージです。 これだと、一度集中力が途切れて途中聞き逃しても集中力が戻った時点で復帰できるので、かなり効率が上がったと思います。
TOEICで810点取ると自信が出てきて俄然やる気も出てきました。
今考えているのは単語を覚えることと、話せるようになることです。 単語はゲーム的な要素があると効率よく継続できるのではないかと考え、iPhoneのPerfectWordというアプリを試しています。
このアプリでは最初に聞き取り調査があって自分の語彙力を判定してくれるのですが、予想通り、中学生レベルの3000語程度でした。 もう少しゲーム的要素があったほうが自分にあっているような気がしますが、しばらく続けてみます。
英語の学習法として日本語で考えていてはだめだとよく言いますが、そんなことをいわれても日本人なんだから最初に日本語が出てくるのは当たり前じゃないかと常々思っていました。そんな中出会ったのが瞬間英作文という学習法です。
簡単な日本語を見てすぐに英語に翻訳できるようにする訓練する学習法らしいです。これは自分にあっていると直感しました。これもしばらく続けてみようと思っています。
長々と書きましたが、結論として3000語くらいの語彙力でも、全くしゃべれなくても聞くことさえできればTOEIC800点程度なら取れるということです。そして、聞けるようになるにはたくさん英語を聞くこと、しかも集中して聞くことだと思います。
継続して聞くためには自分にあった教材を探すことだと思います。いろいろ試しましたが、僕にあった教材はESLでした。皆さんも探してみてはいかがでしょうか。
試していませんが、映画を見るというのも良いかもしれません。また、iPhoneのiDaily ProというアプリはVOAの音声とスクリプトを自動でダウンロードしてくれ、スクリプトを見ながら聞けるのでこれも集中力を切らさずに聞けるかもしれません。さらに知らない単語が出てきたときには音声を止めて、その単語を押すだけで意味が現れるので非常に便利です。実際、ESLに飽きたときにはたまに使っています。